悠々談談

日々思うことを、つらづらと

なんで戸籍制度の是非の議論が出てこないんだろう

 戸籍制度の存在意義ってなんなんだろう。いま、姓をめぐる問題、性をめぐる問題の解決の鍵はけっこう、そこにあるような気がする。

 夫婦別姓。結婚して親の戸籍を離れて新たに戸籍を作るから、この議論をしなくてはならなくなる。同性婚もそうだ。A氏とB氏が結婚する。この事実が住民票に記載されればいいだけであって、それが女性同士であっても、男性同士であっても関係ない。そして、姓をそのままにするかどうかは、住民票の記載項目に姓を変更するなら、そこに記載されればいいだけであって、新たに戸籍という仕組みを維持し続ける理由はない。

 政府は飽きもせず、マイナカードのシステムを維持し続けようと必死だが、まともで健全なマイナカードがあれば、そもそも戸籍制度は必要ないのではないか?そもそも、自分を振り返ってみても戸籍謄本は、パスポート取得の申請時、年金受給の申請時しか使っていない。あと、人が死んだ時は、閉鎖された藤本含めて全て必要という話も聞いたことがある。生まれて死ぬまで全ての謄本で戸籍の中にある継続性を確認したいのだろうが、これなんか、まともなマイナカードがあれば国民がなんらのアクションを起こす必要のない事案だ。

 戸籍制度があるのは日本と中国、台湾だけ。韓国は2007年に廃止されている。戸籍制度がない国では「家族登録制度」のようなものがある。日本の場合、住民票があるのだから、それに変わるものとして認識するのは問題ないところではないか?

 

 結局のところ、明治の家制度にこだわる「保守層」が戸籍制度にこだわってるだけなのか、それとも論点認識が政治の世界でいまだNGなのか。