悠々談談

日々思うことを、つらづらと

コロナと交通信号

  クルマが全くきていない、横切る歩行者もいない車道の赤信号で、横断歩道を突き抜けていこうとする自転車に警官が止まるように指示をしていた。そして自転車は急停車。乗っていた男性は「すみません」と警官に声をかけて走り去った。

 信号は大事だ。それを守るのは交通事故を防ぐことになるし、有用なことだと思う。

 しかし、横断する歩行者もいない、その横断歩道を横切るクルマもない状況でも、渡るのはいけないと言えるのか?

 

 これって、ある意味でコロナをめぐる状況の逆バージョンだと思う。街を歩いてもどこに感染者がいるかわからない。手に触れたものに、感染者が触れた恐れがある。だから、マスク着用とアルコール消毒を欠かせない。無症状の人だって接触してるかもしれない。それを防ぐためには、公衆の出歩く場所に行くのは避けざるを得ないし、マスク着用も欠かせない。それは自分を守るためである。

 でも、これも幅広く検査をやり無症状含めて感染者を幅広く可視化していれば、どうだろう。今のように、そこまで神経質になることはないような気がする。でも、PCR検査を絞っているから、最初の例で言えば、クルマが全く通っていない道路で長い信号を待ってるような感じかもしれないのだ。もっともこれから検査件数を増やせば、政権はこれまでの政策の失敗を認めることになるから、それはやらないだろう。

 結局、目の前の道路が、すごい勢いで自動車が走っているのか、一台も通っているかわからない我々は、交通信号の前で待ち続けなければならない。悲しいけど、これが今の日本社会の現実。