悠々談談

日々思うことを、つらづらと

亡命政権が日本にできなかったのはなぜなんだろう

 第二次世界大戦、フランスは連合軍の一員としてカウントされているが、ナチスドイツにフランスは占領され、ドゴールはロンドンに臨時政府を置きドイツに対して抗戦姿勢を貫いた。母国はナチスドイツの傀儡政権だった。それ以外でも過去、現在含めてさまざまな亡命政権がある。しかし、大日本帝国時代の日本で、戦争を遂行する当時の政府に対して臨時政府を海外に置いたという話は聞かない。暗殺や、テロ、特高による言論弾圧があったことは歴史的事実としてあるが、海外で臨時政府を作ったとかいう話は聞かない。

 背景として考えられるのは、亡命先として考えられる中国大陸は一時的とはいえ日本軍の勢力下にあったこと。米国は日本人そのものを敵視しており、市民権を有する人も隔離政策をとっていた。となると、地下に亡命政権?となるがそういう事実はなく、むしろ、戦争遂行勢力が結果として戦後の政治をつかさどっていた。岸政権がその典型。民主派と言いうる政治家はいたのかもしれないが、戦後になっても政治の表舞台には出てこなかった。

 米国は自由と民主主義の国と表向きは今も昔も言っている。しかし、戦後米国が選んだパートナーはそれとはにつかわしくない、真反対の政治家や経済人ばかり。結局のところ、第二次対戦中より反共を第一に考えて、民主派と呼ばれるメンバーが仮に臨時政府を作ろうとしても共産主義にいつ変わるかわからないから、芽があっても潰してきたのかなと思う。

 でも、これらは自分の推論であって、本当のところは時間かけて追っかけてみたいテーマではある。