悠々談談

日々思うことを、つらづらと

首相に指導力を!国会開いて!と言うけれど

 そもそも、こんなに長期政権でありながら、指導力を持って政治に当たったと言う印象はない。ダラダラと昭和流の数の政治を続け、経産省の描いたシナリオ通りに政策を進めただけ。憲法改正は彼の宿願だが、改正対象の条文をコロコロ変える。安保法制で実質改憲したのに、今は憲法9条に自衛隊を加えるところに来ている。安倍晋三の一丁目1番地、憲法改正と言う点をとってみても、グラグラ状態。

 

 政権に復帰する前は勇ましかったし、今もHANADAとかに対してはいまだにそうかもしれないが、公的な場での姿勢は急降下状態。記者会見も事前質問だけ。

 

 こんな首相に「指導力を持ってコロナ対策を!」とか「国会に出て来て論戦を!」と言っても無理。ここ1年はシナリオにない事件、事案がつづき、経産省はもはや収束シナリオは書けない。その意をくんでコロナは西村経産大臣をコロナ対策に当てたが、全くもって効果なし。西村はもともとコロナ対策に熱心さはない。毎日毎日感染者は増える一方。ここでPCR検査を拡大しようと思えばできる。しかしここで転換は無理。転換は初期の政策の誤りを認めることになるから。

 

 広島長崎での記者会見がTwitterで炎上しているが、もう、手の打ちようがないのだ。だから、記者が突っこんで質問をしても対応できない。国会も同様。台本通り進めるしかないのだが、もはやシナリオが描けない。かと言って自分の言葉で自分の考えを言うことができない。そもそも政治をこうしたい、と言う考えがないのだ。悲観的なことを言うようだが、ズルズルと毎日数百人の感染者が出続けることになるような気がする。また、政権交代しても自民党内ではもう無理。公明の山口内閣を考える可能性もあるが、政権の旨味を知った公明党は、仮にそのポジションを取ったら今度は狡猾に今のレジュームの維持に全力を傾けるだろう。一方、旧民主党の面々が合従連衡しても政権は取れない。1➕1は2ではなく1のままの可能性もある。まして民主党政権に自ら引導を渡した野田が混じると、旧民主党政権を支持していた人たちもひいてしまう。

 

 解決策はないのか?

 

 それには新しい党にしても、これまでの政治の枠組みをこわせる新鮮なリーダーがトップにつき、有権者のなかに支持を広げることしかない。それが誰かはわからない。それくらいの荒療治をしないといけないところまで、日本の政治は来ている。