悠々談談

日々思うことを、つらづらと

 最近、新宿で思うこと

 最近は西新宿のコアオフィスで仕事をしている。そのため、西新宿のビル街、新宿の繁華街をお昼とか、息抜きで歩くことも多いのだが、そこで気になることがある。それは、若い人が少ないことだ。専用のトイレではなくオフィスビル共有トイレに行くと、明らかに私(64歳)以上の年齢の人と一緒になることが多い。また、新宿駅西口は再開発の真っ只中だが、その工事現場も明らかに70代以上の男性が目につく。ボケないために働くというよリ、働かなければ食べていけない。

 

2番目は格差という問題。

 

 昼は都庁の職員食堂を利用しているが、はやめの時間に行くとやはり年配の方ばかり。そして12時近くになると、都庁で非正規で働く方が多くなる。なぜわかるかというと、首から下げるIDカードでわかる。職員食堂は定食系が690円と破格。それでも、食堂のお茶だけをもらい、家から持ってきたお弁当を食べる人も多い。地上におりて昼を食べようとすると、吉野家松屋マクドナルド‘といったファストフード系のお店に行かない限り千円は確実に突破する。公園のベンチでコンビニで買ったサンドイッチを頬張る人も多い。新宿は昔から夢を抱いて上京してきた若者が下働きをしながら、いつか俺だってと頑張る姿が多い街だった。しかし、今の東京ではなかなか夢というものが持ちにくい。生きるために、そこにある仕事を好き嫌い関係なしでこなさなければ食っていけない。若い人も、団塊ジュニア世代で大学を出て歳とって楽隠居なんて言える時代ではなくなった。いくら大企業で3階建ての年金をもらえる身分であったとしても、65歳から平均寿命の80歳としても15年。百歳近くまで生きるとそれまでの人生に近い年月を過ごさねばならない。もちろん歳をとれば支出も減るが、日本の経済規模は縮小する一方。

 

新宿駅小田急百貨店が高層ビルに生まれ変わるし、歌舞伎町には東急の歌舞伎町タワーができた。しかし、明るい新宿を自分の中でイメージできない。すでに完成して竣工した歌舞伎町タワーだが、その周りは東横キッズが一日中たむろしている。夜とか深夜には近づきたくないくらい空気は良くない。

 

経済の好循環という歯車を日本という社会はどこかへ忘れてきてしまった、そんな気がする。