悠々談談

日々思うことを、つらづらと

松竹と東宝

     両方とも過去の遺産にぶら下がりすぎてはいないか? 私は歌舞伎も見るし、寅さんも好き。山田洋次ものは学校以外はけっこうみてきたし、映画蒲田行進曲東映作品だったが、タイトルのベースは松竹蒲田。好きな作品。

     しかし松竹は昭和のキネマの世界にこだわりすぎていないか?それを感じたのは映画新聞記者をみるため新宿ピカデリーにいったとき寅さんをやるという広告をみたときだ。

    ああ、寅さんか。ふとそうつぶやいた。

    私はどちらかというと日本映画が好きで、小津とかも銀座の並木座で見たし、池袋の文芸地下でもよく日本映画をみたものだ。しかし、ここ20年くらい映画というより、日本映画から離れていた。そこへ、是枝監督とか若い監督の作品にふれて、目が覚めた。にっかつに入った頃全盛期だった森田芳光とか、ねむっていた日本映画の宝物がほじくりだあされた。日本映画もそうだ。捨てたもんじゃない。新聞記者だってね。よかった。

    そこで寅さん。

     今更寅さんかよ。渥美清をさあ、休ませてあげなよ。もう、若い監督ガンガンでてるんだからと素直におもった。それとも松竹の山田組の卒業作品?

    その点、東宝のこだわりはゴジラくらい。

     うーむ。こだわり続け度合いは松竹のほうが激しいかな

      松竹も山田洋次の次の世代の監督育ててこなかったっけ?松竹系シネコンにかかる作品がワーナーが多いのもきになった。

 

     松竹に令和の時代の脱皮を望みたいね。