悠々談談

日々思うことを、つらづらと

映画「ウイッシュ」を鑑賞、そして考えたこと。

 今の日本。YouTubeを見ていると、とかく地方の県立高校は地元の県立高校合格を最優先、できる高校生は東大もしくは医学部という空気という話があるという話を聞いたことがあるが、それは自分が受験生だった頃と変わらない。身近にも医学部に入ったが、英米文学をやりたく再受験して文学部に入りなおした親友もいた。要は高校の実績づくりが最優先で、本人のWishはないものとされてしまう。そして、それは受験に限らず、あらゆる分野に及んでいるのではないか?そして、自分が本当に何をしたいか、わからなくなって、就職まで行ってしまう。

 この映画は、いろんなWishを持った人が、魔術を持った王様のもとに自分のWishを預けて、いつの日かそれが実現することを願いながら、この島に、国に集う。しかし、希望は叶わない。王様であるマグニフィコ王が認めるWishでないと叶わないからだ。王様に自分のWishは渡してしまうと自分が何をしたいかわからない。主人公のアーシャの祖父は100歳。しかし、彼も王様から願いをなかなか叶えてもらえない。みんなそれぞれの希望がいつかなうかわからない。悶々とした日々なんだよなあ。おまけに悪い魔法までマグニフィコ王は会得してしまう。

 

 希望がないと絶望的な気持ちになるが、主人公のアーシャが中心となって手に手を繋いで王様をやっつけてしまう。そしてWishはそれぞれの心の中に。住民に笑顔が溢れる。

 

 率直な感想。ディズニーから最も遠いところにある革命を描いているところにびっくり。王様を権力の座から引き摺り下ろし、王妃を女王様にしてしまうのだから。そして王様のいい魔法に頼らなくてもWishのために頑張る意志の表明。これまでディズニーアニメはヒロインの窮地を救ったのが魔法と、かっこいい王子様。そして恋愛。それらは、このWishの中には登場しない。

 

 この映画は、レビューサイト見ても評価は今ひとつだし、米国でもヒットとは程遠いようだ。実際問題、12月31日1200の東京丸の内ピカデリードルビーシネマもさっぱり。これまでのディズニーを求めた人には物足りない作品だったかもしれないけど、これまで書いたようにこの作品はディズニーが新しいフェーズに入ったと思える作品で、私は十二分に楽しめた作品だった。

 

 日本人それぞれが、いろんなしがらみに負けないで、自分のWishを見つけて欲しいというのが見終わって一番感じたこと。

 

 今は12月31日2130。

 配信含めて見た映画は 81本(複数回鑑賞は除く)(映画館はうち64本)

 ジャンルは ドラマ21本 アクション19本 アニメ11本 コメディ7本 クライム7本 ホラー6本

 よく行った映画館 TOHOシネマズ日比谷 13本 新宿バルト9 10本 TOHOシネマズ日本橋8本

 配信 Netflix 6本 Prime3本 AppleTV3本 

 試写会一回

 

我ながらよく見たものだ。以前だったらTOHOシネマズ新宿だったろうけど、東横キッズのおかげで足は日比谷に向かうようになった。お気にいりは、ドルビーシネマの

新宿バルト9丸の内ピカデリードルビーシネマ。

 

2024年は早速、オッペンハイマーが楽しみだけど、VFX駆使したSFモノはもう食傷気味かな。でもまた、どんな映画に出会えるか楽しみだ。