紀伊国屋書店新宿店が再開するようだ。
しかし、これはコロナとは関係ない再開と思う。それは日本の出版界との関係ではないかと思う。
そもそも、本の売買の流れはこうだ。この際、取次は除いて考えてみる。
出版社が本を書店に売る。その代金を出版社に支払う。返品がある。返品すればお金を出版社は書店に支払わなければならないが
お金の代わりに翌月の新刊の仕入れで、その本来返すべき債務を相殺。
いわば、自転車操業で出版の世界は回っている。ここでこの自転車のペダルが止まって仕舞えば、出版業界の資金繰りが止まってしまう。
それは規模の大小は問わないだろう。まだ、大手はいいかもしれない。中小はそうもいかない。本が返品されれば、お金を返さなくては
ならなくなるかもしれない。
特に中小は、大手が出せない良本を出していたりする。そこからの本の供給が途切れるのは本当に痛い。
そんな出版界、業界からの強い希望もあったのではないかと私は邪推する。
最も、書店は3密にはあまり関係ない。レジが唯一気になるが、それとて間隔をとれば大丈夫。コロナ的にも、問題なしと考えたのかもしれない。