悠々談談

日々思うことを、つらづらと

ショーシャンクの空に のショーシャンク刑務所は日本社会そのもの

 何度か見た映画で久方ぶりにみると、その意味合いがまったく違う捉え方ができることがある。

 それがまさにこの映画。単純に主人公が最後に刑務所から脱出、悪いやつをギャフンといわせる、だけのドラマではないことに思い至った。

 

 40年、50年と終身刑で服役。仮釈放になって出所しても中でルーチンさえしっかり果たしていれば毎日が楽に暮らせる刑務所のほうがよかったと老仮出所の受刑者が自殺。

 それに近いことは日本でもある。高齢者が刑務所収容者のかなりの割合をしめていて、出所してもまた微罪でも犯してまた刑務所。そうすれば決まった時間にご飯、適度の仕事、運動、娯楽。泊まる場所も確保できる。そう、まるで社会福祉施設となってしまっている。

  

 でも冷静になって考えると、日本人そのものが日本列島という刑務所に押し込められていることになってるんじゃないか?

 

 シャバの受刑者(日本人)にきかれたくない話はニュースとして‘流さず、流れにそむくと独房という洞穴に(仕事干されて干上がる)。それでも社会全体が上昇気流に乗っていればいい。いまはそうではない。塀の外は冷たい現実がある(多極化時代で国際政治は混沌としているのに国内では芸能ニュース、スポーツニュースが最優先)。

そして刑務所長(与党政権党)は不正の限り(桜の会しかり、黒塗り公開文書しかり)。

 

 それでも満足して毎日をおくる日本人。外に出て外気に当たる、リスクを犯すことに躊躇する。そして、政治家の私腹肥やすところも、見て見ぬ振り。

 

 映画はそういう悪い奴が最後にしっぺがいしとなるが、さて、2020年どんな一年になるのか?