悠々談談

日々思うことを、つらづらと

加害者としての大戦の検証も必要と言うけれど

 原爆とか空襲とかでやられた歴史ばかりではなく、加害者としての歴史を教えて方がいいと良く言う。日本人はひどい目にあったし、親兄弟を戦争でなくした人は戦没者が300万人とすると1000万人以上の遺族がいる計算になる。戦地で、空襲で様々な場所で日本人は亡くなった。

 その一方で、南京の虐殺とか、中国大陸で語られきれてない日本人のやった事も多いと思われる。思われると言うのは、大陸に出征した人はみんな中国でのことを語りたがらないからだ。東京裁判を否定的にとらえるグループからは、否定的な言論ばかり。また、最近はアジアの解放につながったという究極の論も幅をきかせている。ただ、頼まれもしないのに、他国の領土に押し入って、戦火を交えたことには違いない。それはどうでも良いとは思わない。それへの断罪をするというよりも、反省は大事だと思う。 

 

 しかし、戦争を考える時、勝つ方も負ける方も、戦死者には家族がいて、恋人がいてという人間の営みがあるということ。国が勝っても戦死者は生き返らない。恩給をもらって生活は維持してきても戦死した家族は戻ってこない。この事実は重い。

 

 そして、死ぬのは庶民で、戦争指導者はぬくぬくと生き残る、もちろん戦争裁判で断罪もされるが、日本では、裁判を潜り抜け首相になった人もいる。そして、勝った側は断罪もされず、広島原爆で無辜の民20万人近くを瞬時に殺した人道の罪は償われてない。でも、正義の戦争はないのだ。なぜか最近戦争映画を多く見ているが、ダンケルクとかプライベートベンジャミン、1917、いずれも戦勝国サイドから撮った映画だが、戦死の残酷なありようが、これでもかという感じで描かれている。川にぷかぷか浮かぶ死体。銃弾で内臓が露出した兵士の泣き叫ぶ姿。

 

 戦争の悲惨さを、日本で言えば原爆、空襲や、インパールとかで、どんなに戦争が酷いものか訴えれば良いと思う。それが、そんな非人間的な行動としての戦争を起こさせないようにするには、どうすれば良いか考えるきっかけになれば良いのではないか?国は違えど苦しい思いをするのは常に庶民なのだ。

 

 ちなみに私がお勧めの戦争映画は

1917  第一次世界大戦が舞台 2019アカデミー作品賞ノミネート作品 配信によるレンタルはすでに始まっている

ダンケルク ダークナイトの監督クリストファーノーランによる北フランスに残された40万兵士の救出劇 確かサブスクでもう見ることできると思う

彼らは生きていた 第一次世界大戦塹壕戦で戦った若い兵士の記録映画。モノクロに色づけした映像が生々しさを際立たせる。これも配信レンタル。原題They shall not oldでみつかる

 かもしれないが、原題のほうが生々しさを感じる

プライベートライアン 冒頭の戦争シーンは映画史に残るのではないか

グレイハウンド 西大西洋を支援物資を運ぶ船団の実話。トムハンクス主演。AppleTVで配信

アルキメデスの大戦 日本映画。そうか、昔から数字の捏造を戦争においてもやったたんだと言う映画。吉田茂はデータ通りなら日本が勝ってたと言ったらしいが、それは映画には含まれてない。

 

太平洋戦争 300万人の戦死者のうち140万人が餓死だったと聞く。こんな愚かな戦争を2度と繰り返してはならぬ。