悠々談談

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イップマン完結編を見て考えたこと

 イップマンというドニーイエンが主演で10年に渡って4本が作られてきたイップマンが完結編で終章となった。

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イップマンは実在した武道家で、あのブルースリーの唯一の師匠と言われている人だ。

 

彼は広東省生まれで最終的には香港で武道を教えた。詠春拳という流派の師匠である。その中で彼は、日本兵、悪巧みを働く香港の英人警察官一派、そして完結編では

米国海兵隊の軍装をコテンパンにやっつけてしまう。そこで描かれている香港人は、たとえば悪徳英人警察官と結託して悪事を働く香港人、日本軍に取り入って通訳として

働く弾圧側に回る中国人。最終作では、中国人をコケにする米海軍海兵隊軍曹が、これでもか、これでもかと言った感じで出てきて、このいずれの作品においてもイップマンに

叩きのまされる。

 

そう、中華民族の愛国映画。イップマンは品のあるおじさんに過ぎないのだが、一旦、同胞がひどい目に遭うと、相手を叩きのめす。

 

そう言えば、日本人もコロナ禍の真っ只中、欧米人に差別され、暴力を振るわれたというニュースも耳にしたが、結局のところその背後にあるのは黄禍論。黄色人種に対する差別意識

それをイップマンは劇中でやっつける。

 

香港。民主活動家を欧米が支持と言ったって、彼らの心の奥底には黄禍論がある。欧米の狙いは、香港の活動家を使い、中国そのものの弱体化を狙ってるだけではないか?でも、仮に香港が北京政府のコントロールが効かなくなって独立したとしよう。では、国としてどんな産業で香港を成り立たせていくか、そういった海図を未だ見ていない。

 

ちなみに今日7月26日は主演のドニーイエン57回めの誕生日だった。