悠々談談

日々思うことを、つらづらと

映画「アメリカから来た少女」鑑賞しました

 

  タイトルから帰国子女の文化の違いの軋轢がテーマの映画かと思っていたが、実際は家族のつながりの大事さを描いた映画だった。母親は、乳がんで末期。父親は会社経営で汲々。姉はひたすら米国LAを懐かしみ、学業はうまくいかない。妹は中では自然な存在。
  とにかく、4人がバラバラ。どうなることかと思ったが、妹がこの舞台の時代背景がSARSの時期。そんな中、肺炎と診断される。しかし、SARSではなくふつうの肺炎。それがきっかけで、家族がまとまる。
  内容的にはいいと思うが、タイトルはこれで良かったのかな。もっとつけ方あったのではないか?

  あと思いついたところ、よかったところ。
・最後の方で父親が、姉に対して米国に行きたいなら手配してやる。しかし、逃げて米国に行くのは反対。そんな姿勢では成功しないといった点。若い頃はとかく、隣の芝生が青かったり、うまくいかないと逃げ場を探し出すが、その点について、釘を刺したところ。それまで、どういう経緯で米国に行ったのかの背景は出てこなかったが、それまでは、母親がそばにいたから見えなかった米国社会の冷酷さ、ネガティブな面が1人で留学となると訳がちがってくる。それは、当然と言えば当然の父親の発言だと思う。親心。
SARSの時も、コロナの時と同じようにピリピリしていた点がよく表されていた。妹をタクシーで病院に連れていく母親。マスクはしているがかなり咳き込む妹。運転手がそこが病院だから歩いて行ってくれ、と。コロナ前期の頃の日本でも他県ナンバーが排斥されたことがあったが、客商売のタクシー。運転手が好演(?)だった。

・そうは言っても台湾とアメリカ。転校先の学校の校則が厳しすぎる話とかはタイトル通りの内容だったかな。そういう点は、あるあると映画を見た帰国子女と呼ばれる人たちには共感の点もあったんじやないかな。おそらく、日本も台湾と大同小異?

 

#アメリカから来た少女

 

追記 ひよんなことに、同じ映画がNetflixアメリカンガールとして配信されていることを知った。こういうことは、勘弁してほしい。

 

#アメリカンガール