悠々談談

日々思うことを、つらづらと

1ドルはいくらまで行くんだろう

 今日はとうとう146円。給与は上がらないのに、モノの値段が上がり続ける。恐ろしくなるくらいだ。

 

 その円安を使って海外からの観光客が日本に来て買い物してお金を落としていく?

 

 恐ろしいのは、日本そのものが安売りされること。土地もそうだし、会社だってそうだ。単純に割り切れるものではないが、

日本で一番時価総額が高いトヨタ時価総額36兆円。これを145円ドル換算だと2482億ドル。長らく続いた110円換算だと3272億ドル。

 

 800億ドルお安く買える。さらに円安が進めばもっと安くなる。

 

 無論トヨタが買収されることはないだろうが、高度な技術力を誇る中小の会社が米国や中国の会社に買収されると言うのは、これだけ

原材料が円安でその仕入れ価格が価格に転嫁できない状況下では、あり得ない話ではないような気がする。ひょっとしたら「あの会社が!」

のケースだって出てくるかもしれない。

 

 それでも政府も日銀も動かない。

 

 そもそも通貨が売られると言うのは、いいわけがない。日本国内で外資がモノを売る。円が手元に残る。ドルに変えて本社に送金する。高度成長の時は

逆に日本が輸出で大儲けしていたからドルを売って円を買う。だから円高。でも、円高は悪ではなく安く海外産のものが買えたり、海外にも気軽に行けた。

輸出企業は手取りの円貨が少なくなって困った。円高不況。ドルショックとか言った節目には日本経済はそれを克服してきた。しかし、今の日本経済にその処方箋が

見えたこない。ここで金利差を縮めるために利上げをすれえば、日銀が債務超過になって円の価値が暴落して300円400円になると言う論者もいる。普通だったら

債務超過になりそうだったら、政府が増資を受け入れて健全化するのが常道だが国家財政の4割を借金返済に当てている日本政府にそんな余裕はない。

 

 私はあと数年で年金受給世代になるが、今の政治が続くようだと、明るい希望が持ちにくい。まだマシな米ドルで資産を持ち、海外で残りの人生を過ごす方がいいような

気がしてきた。そう思ったこともあって、再度、TOEICと若かりし頃挫折した国際資格に再チャレンジすることにした。自分の身は自分で守らないと

ダメだ。