悠々談談

日々思うことを、つらづらと

落合という街

       林義雄パックインミュージックで下落合本舗という架空の会社名で使われていたことで、東京に落合という地名があることを知った。上京して下落合に安い学生寮と、アルバイト斡旋の施設(学徒援護会 東京学生会館)があり、初めてその他を踏んだが

落という言葉のとおり、谷底の街というイメージだった。どこか打ちひしがれた街というイメージをもってしまった。

      しかし、落合といっても西のはずれ、ほとんど中野区の西落合だが、越してきて気づいたのは、奥深い文化の香りのする街だったということ。林芙美子が住み、さまざまな文化人がこの落合に居を構えていた。自転車で走ると古いある意味で大正文化の香りがする建物がいたるところにみることができた。

      これは最近知ったのだが、この落合という街を作り上げたのは西武鉄道を作り上げた堤康次郎だったらしい。そのころは鬱蒼とした林のなかに邸宅が点在していたのだろう。林芙美子の旧居は新宿区立の記念館になっているが、葬儀の時あふれんばかりの人をさばくため竹林を切り倒したと聞いたが、いまでさえそこそこある竹林が往時はどんなもんだったのかと思ってしまう。

 

      参考サイト   

     http://www006.upp.so-net.ne.jp/jsc/bunkamura/top.htm