悠々談談

日々思うことを、つらづらと

雇用の恐怖と住宅ローンから日本人を解放せよ

  住宅ローンは、殊のほか日本人を保守的にする。住宅ローンのために仕事も我慢し、長時間通勤に耐える。ローンを返すため、ボーナスもかなりの部分を取られてしまう。結果、可処分所得は少ない。年末調整でお金が返ってくると言っても、せいぜい期間も限定的。むしろ、金融機関に対する支払いはそれ以上どころか、ローン支払いのうちの3分の1近くに成ったりする。

 

日本人がマイホームにこだわるのは、

 

①高い家賃がもったいない

②マイホームという安心感

 

 高い家賃は確かにそうだ。しかし、その高い家賃も高度成長期と違い、地価の上昇は局地的だし、高く売って住み替えと言うパタンはもう成立しない。

 それでも家を買う。ただ、マイホームと言っても、何十年もお金を借りて返さないといけない。そのために、嫌なことも我慢して会社にしがみつかざるをえないのだが、返し終えた時には、支払ったお金、利息も含めた支払額の、家やマンションの評価は少なくとも上回っていることはない。

 

 まずもって、高度成長期に建てられた家が、子供が育ち、老夫婦だけとなり、家もガタがきて補修しないと第一住めない。結果として、子供は別の場所に家を持ち、空き家が増える。人口が減るからますます空き家は増えていく。地方から首都圏への人の動きも限定的になってきた。

 家賃は下がることはあっても、上がることはない。

 中野区、豊島区あたりは古い戸建てが多く、豊島区は限界集落になるという報道もあった。特に首都圏は震災に対する備えも必要で、今後は空き家対策として、廉価で上質な賃貸物件が政策的に出てくることになると思う。 

 そうなってくると、わざわざ体力を消耗して遠距離通勤にクタクタになることもないのだ。良質の家賃でファミリーの住める賃貸があれば。そうなると、ローンのために働くとはなくなる。そう、

 

人生を楽しむために働く。

 

これが一番、日本人にない生きるためのモチベーションではないか?

 

あっ、雇用の恐怖は次回に