悠々談談

日々思うことを、つらづらと

アベンジャーズエンドゲーム

  最初に断っておくが、アベンジャーズエンドゲームはおもしろい。映画の持つエンターテイメント性の要素が全て詰まっている。人間関係の苦悩、エゴ、親子の情愛、コメディ、アクション。これらがすべて内含された極めて完成度の高い映画。何度も劇場に足を運んだし、追加のシーンをいれた新しいバージョンできたらまた行きたいとも思う。3時間という上映時間もたるみを感じることなく飽きさせない。
しかし、突き放した言い方をすれば、トランプ大統領のいうアメリカファーストそのものの映画だなあとも思うのです。ネタバレにならない程度にそれを解き明かして行きたいと思う。
   アベンジャーとは復讐。前作で木っ端微塵に粉砕されたヒーローが立ち上がる。言ってしまえばこのひとことなのですが、その顔ぶれです。金満中年のおっさん、アフリカ人部族のような人、アジア人(日本人ではありません。真田広之は出ていますがアベンジャーズではありません。たんなる東京のチンピラです)、黒人の米軍幹部だったひと、そしてまさに輝く女性。まさに人種のるつぼといわれる米国をさししめすような役回りです。俳優、女優というよりも米国内で立場の弱い人たち。中年のおっさんは違うか。。。。

 

    そしてそれを率いるのはキャプテンアメリカ。このキャラは第二次大戦中のもの愛国心鼓舞のための存在らしいのですが、その彼が星条旗を体全体にまとったかのようなスーツで悪と立ち向かう。アメリカはまとまって悪い世界と対峙するという信号をひしひしと感じるのです。それが観客のワクワク感をそそる。


    でもね、このエンドゲームの最後でキャプテンアメリカキャプテン・アメリカでなくなっていく。その象徴の星条旗の盾を手放す。
    ネタバレになるから書けないけれど、誰かがアメリカを、世界を束ねる時代は終わったんだよ、というメッセージを自分は感じとったね。それって考え過ぎかな?