悠々談談

日々思うことを、つらづらと

この世界の片隅に ようやく映画評

 この世界の片隅に。周作(すずの旦那さん)の母親が言った言葉「みんなで笑って暮らせたらええ」。これが一番心に残る。政治はみんなが笑って過ごせる世の中にすることが仕事だもの。でも、あの時の政治はそうでなかった。

 映画の中で、すずをはじめ、戦争に疑問を持つ言葉が、いたるところに出るが、それでも国のいうことを信じて進んでいく。生活をしていく。そして8月15日。一気にこれまでの、耐えてきた部分が堰を切ったようにすずの口から吐き出されていく。涙と共に。それはすずに限らず、日本人全員が共有したメンタリティだろう。

 この庶民が笑って過ごせる毎日は、政治の基本だと思う、いまも昔も。