我が家で初めて買ったパソコンはマッキントッシュPerforma575だった。マッキントッシュといっても今ではわからない人の方が多いだろう。マッキントッシュが詰まってマックになったといえばわかりやすいかもしれない。そう、アップルコンピュータである。そのなかでiMacの前身と言っていいかもしれないモニターとハードが一体型のパソコンである。
でも、その当時はまだWindows95は出ておらず、インターフェースでコマンド入力しなくてもパソコンが動くのは画期的だった。また画像処理に長けていてキッドピクスというお絵かきソフトが標準装備された。
このマッキントッシュは確かに高かった。30万円近くした。それでも、使いやすさは勤務していた米国系ゲーム会社で心得ていたし、問題はなかった。
では、これでなにをしようとしたか。
パソコン通信である。
当時は富士通と日商岩井が出資のニフティサーブと日本電気が出資のPC=VANが二代勢力であった。そして自分は幾分か使い勝手の良さそうなニフティサーブに加入した。パソコンの裏側には電話の配線用のコネクタ差込口があり、電話の回線を外しコードを差し替えモデムにつなぎ、そこからパソコンにつなぐ。今では想像がつかないほどの遅さ。それでも、文字主体の情報しか存在しないからそれでもパソコンの画面に次々と現れる文字情報に興奮したものだ。
では、そのパソコン通信で何を見ていたか。それは会議室というコーナーで、テーマごとに分かれていてそこには書き込みを管理するシスオペなる管理者がいたのである。だから炎上することもなかった。
さて、その何を見たか、だが、それは次回。