悠々談談

日々思うことを、つらづらと

  太平洋戦争がなかったら

 子供の頃は、太平洋戦争がなかったら、平和憲法も生まれなかったし、徴兵制で男子は軍隊に行かされていたかもしれない、と思ったりしていた。

 でも、大人になって、いろいろものを知ってくると、国の仕組みも制度も変わっていないことがわかってきた。社会の構成員たる国民の有り様も戦争前となんら変わらない。

 徴兵制がなくなったというだけで、国の、社会の仕組みはなんら変わっていない。

 給与は、源泉徴収されて、年末調整という仕組みは、軍費を調達のために構築されたシステムだし、上位下達は軍隊そのものの仕組み。新卒一括採用は、徴兵こそないものの、社会人一兵卒の叩き上げ要請システム。

 ついでに言うと、学校の制服、体育の授業など、まるで軍隊そのもの(そう考えると、自分が体育嫌いだったのもよくわかる)。上の言うことをよく聞く兵隊養成システム。

 占領軍は、統治維持のため官僚組織を温存。太平洋戦争を始めたのは、この組織であったにもかかわらず、内務省の解体くらい。文部省は、教科書の黒塗りで、お茶を濁した。

 

 それでも、戦後、朝鮮戦争ベトナム戦争特需で日本経済は潤った。高度成長を成し遂げた。

 しかし、ベトナム戦争で潤ったが、戦争当事国の米国はその戦争で軍も、経済も疲弊。経済の主導的立場が維持できなくなる。

 プラザ合意でバブル。それがはじけ、ITバブルもはじけ、いま暗中模索状態。

 

 太平洋戦争のあと、真剣に国の在り方、社会のあり方を議論すればよかったのだろうが、当時は政策論争以前にイデオロギーが先行。

 

 そして、安倍政権で株価はあがったが、実体経済はボロボロ。そして少子化に拍車がかかった。

 

 日本という国を立て直すのは、今がラストチャンスかもしれない。いま、政治がかんがえないと、手遅れになる。