悠々談談

日々思うことを、つらづらと

ラジオよ、どうした

    荒川強啓のデイキャッチ終わって1ヶ月。このデイキャッチロス感はなんなんだろうかと少し考察してみた。

    平日の15時30分から17時30分まで。日替わりのコメンテーターが毎日のニュースで感じた事、思ったことをガンガン言いまくる。そして、街行く人やネットでその日のニュースで興味あるものを3つ選んでもらいベストテン形式で進めていく。 ただ、それだけといえばそれだけなのだが、それぞれのニュースの気になるところをコメンテーターが切りまくっていく。その切り口がそれぞれに個性があって面白かった。特に月曜の青木理、米国通の北丸雄二、木曜日の福島香織の中国情報、そして金曜日の宮台真司

    もちろん仕事しているとリアルタイムには聞けないから、Radikoのお世話になったが、その日のニュースをどう切り込んでいくのかがすごく楽しみだった。別にリベラルと大上段から発言するでなく、日頃、なんか今の政治ちょっとおかしいよねと感じているボワーンとしたものを、こうでしょ?と言い切ってもらうことで、「そうそう」感が充足される。

 

それが番組終了とともに「そうそう」感の持って行き場がなくなった。

放送されていたTBSラジオ森本毅郎スタンバイが終わると夜10時の荻上チキまで報道系の番組は一切ない。ニュースのコーナーはあってもそのニュースを掘り下げる番組はない。個人的には18時からのアフター6ジャンクションは好きだが、このノリの番組がずっと続くのはラジオ報道の役割の放棄としか思えない。

 

   もちろん、インターネットでデイキャッチ卒業させられ組の声を聞くことは可能だが、一般的なラジオメディアでこうした番組がなくなったのはやはりラジオの報道としての役割の放棄と言われてもしかたあるまい。 浜松町のラジオは朝からネトウヨ御用達のコメンテータばかりだし、まだマシだった7時からの番組はなくなって、これまた報道色の薄いものになってしまった。

    デイキャッチ復活の請願もあるようだが、難しいだろうしTBSラジオもこれを認めないだろう。

 

    結局のところ、ぼんやりとした政治や経済のニュースに対する思いを、考えを自分のなかで掘り下げていくしかないのかもしれない。