悠々談談

日々思うことを、つらづらと

お正月の挨拶は初春のお慶びと言うけれど

 そのあとに小寒があり大寒がある。とても春とは言い難い。なのにそう言う表現で挨拶をするかと言うと太陰暦(旧暦)の正月の風習をそのまま持ってきたからだ。

 ちなみに今年は1月28日。この日ならば、ああ、春が近いと実感を感じ始めた頃で違和感がない。季節感でいうと、忠臣蔵の討ち入りだってそうだ。雪の中の事件。12月が討ち入りで舞台や映画で上演されるが陰暦だから実際は1月。大寒の頃。なるほど、東京に雪が降り積もるわけだ、と納得できる。

 これもそれも、江戸時代以前の風習を全部捨ててしまったからだ。明治維新政府が西欧にならって太陰暦から太陽暦に切り替えたところからくる。同じアジアでも、中国、台湾、香港、ベトナム、韓国は、もちろん太陽暦を使用して社会は回っているが、太陰暦のお正月は太陽暦の正月よりも日本の年末年始のように長期休暇を取って休む。

 今の年末年始の風習をやめろとは言わない。この旧正月も何らかの祝日にしても良いのではないか?特に日本スゴイ教の方々はこういったことを旧来の形を取り戻そうとはしないんだろうか?