悠々談談

日々思うことを、つらづらと

外資系のたどった道

  日本IBMは長く日本人社長が仕切ってきたが、何年か前から外国人社長になった。マクドナルドもそう。話題の原田社長の後釜は外人だった。

  日本人社長をつけていたのは、やはりマーケットが読めないところがあり、それは日本人しか読めないというのが理由だったんだろうし、日本のマーケットがどの業種もキラキラ輝いていたから、裁量を与えて日本人にやらせることで、結果もそれなりにでていた。

  しかし、経済の長期低迷期に入り、なにをやっても利益がでないなか、日本人社長の首がきられ、外国人社長が登場。

  TPPやらのグローバルリズムで、マーケットが標準化。もう日本人には任せられない。そう考えるにいたったのかもしれぬ。

 

 ここで経営論を言おうとしているのではない。

 

 政治。

 

 ここも同様な動き、流れになってきてはいまいか?

 三角大福中といわれた派閥全盛のころの政治家は、米国に対して確かに明確にものは言えなかったが、なんとか日本を良い方向にもっていこうという思考回路をもつ、有能な政治家がトップに立った。

  でも、小泉首相以降、さすがに外国人を首相につけるわけにはいかないから、米国に忠実な首相が続くようになった。ワシントンからの仕様書どおりに政治をする。そこには、国益という思考パタンはもはや存在しない。

 

 ただ、皮肉なのは、いまの官邸にいる連中は、ナショナリストであること。米国に税金も、若者の命も差し出すが、東京裁判に対して否定的な連中だから。おまけに、東アジアに波風をたてたがる。

 

 その点で、米国の意向を逆なでするくらいしか、この政権が倒れる理由が見当たらないのも悲劇だよなあ。